千の風に

これからお盆だというのに、なんだかもう、秋のような空。

少し前の、お墓参りのエピソード。
父と伯父のお墓は、同じ霊園のすぐそばにある。
父のお墓を掃除したり、お線香あげたりしている間は晴れていて、
蝶々がひらひらとやってきたりした。父は晴れ男だった。
すぐそばの伯父の墓前に行ったら、突然、雨がぱらぱら降ってきて、
あっという間に大粒の雨に。伯父は雨男なのだった。
なんだか、すごいねー、などと言いながらも、納得。。。

いろいろ終えて、帰ろうと車に乗り、エンジンがかかったとたん、
今度はカーラジオから父の好きだった歌「幸せになろうよ」が、
突然流れ始めて、みんなびっくり!
父は病気をしてから、この歌をよく聞いていたのだった。
なんだか、すぐそばにいるとしか思えないような出来事のあれこれに、
言葉をなくしたけれど、
こみ上げてくるものと、流れる歌は、対話だったのだと思う。

やっぱり、石の下には、この世にいたときの記念品みたいなものはあるれど、
そこに眠ってなんかいないんじゃないかと、
本当に千の風のようなものになって、吹き渡っているんじゃないかと思う。
見えないけど、何か感じることはできる。
そして思いは、地上でも天の上にも、同じように伝わるんだなって、思う。
不思議な出来事が、だんだん不思議ではなくなっていく気がするのでした。

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