日々は過ぎて、あわわわわ。

蔵書票展が終わってから、バタバタバタと日々が過ぎていく。父の命日のためのお墓掃除やら、お墓参りやら、母の引越し大作戦の手伝いやら、次女の学校説明会やら、ギター教室のなんちゃらとか、吹奏楽フェスティバルとか、工房にも行きたいし、とまあいろいろ。知り合いの展覧会にもいくつか行ったりして、もう6月も終わりだなんて、、、どどど、どうしよう。8月の個展はいつもと違うところでやる予定なので、ちょっと新鮮な気分でもあるんだけれど、個展での版画の発表も初なので、不安と期待が入り混じる感じ。やっぱり作るからには、発表しないと本当の完成には至らないのではないのだろうか、と勝手に思ってしまっているために、無茶なスケジュールだったかなと、思いつつも、あえて今回はちょっと自分を追い込んでいるような状況です。で、前に描いたテンペラの作品を、サイズダウンして銅版画に再現してみる、というようなこともやってみているところ。自分の作品の焼き直しを、違う技法でやるというのも、なかなか面白いということを発見したのでした。展示では、銅版画は基本、単色で(色刷りをするには経験が足りなすぎ)表現して、その他に版画の元になったテンペラ画や、新たに描いたテンペラ作品もいくつか出したいと思っています。日々「おっ、コレはイケるんじゃないか?」と思ったり「なーんだぜんぜんダメじゃん!」と思ったりしていて、時間的には、非常〜にのんびりしているのもかかわらず、心理的には、たいへん忙しい。まあ、でも何か、楽しいものになるようにしたいし、今までとは少し違う何かを、自分なりに掴んでいるような気は、ちょっとしてる。それも日々、ゆらゆらと揺らぐものなのだけれど。。。焦る気持ちをなだめながら、こんな感じで、制作をしている、今日この頃なのでした。

蔵書票展「エクスリブス・エクスプレス」終了しました

予想以上の大成功のうちに、蔵書票展「エクスリブリス・ エクスプレス」が終了しました。会場の文房堂さんもびっくりの活気あふれる展示だったようで、いろいろと相乗効果をもたらした様子。小さな作品の展覧会は、大きな手ごたえを残して幕を閉じました。来てくださったみなさま本当にありがとうございました!
エクスリブリスというテーマだったため、すべてこの展示のために作られた作品だったこと、個性がみんなバラバラであっても、このテーマによってまとまりを持っていられたこと、ひとりひとりの作家の持つキャラが、うまい具合にブレンドされていこと、などなど、見る人にも何か伝わったのではないかと思います。

今回の展示は私にとっても、ものすごく良い経験になりました。何度か会場に顔を出したり、連絡用のメーリングリストが、バンバン入ってくるようになって、喜びの空気みたいなものが、日に日に増して行く様子を肌で感じる一週間でした。わたしなんかは、絵はもう長年描いてはきたけど、銅版画に関しては、この工房に入ってやっと2年目という若輩者。なのに長くやってきた先輩たちは、そういうことはおかまいなしでいてくれる。それがなんとも嬉しかった。

わたしができたことといえば、打ち上げ会場の居酒屋のおっちゃんに電話する、くらいだったけど、準備段階から、いろいろやってくれたメンバーのみんなにほんとうに感謝!熱意は見る人に伝わるっていうことが、すごくよくわかった。グループ展は自分の展示であって、人の展示でもあるから、参加できたことで、得たものがいっぱいあります。今まで参加した、どのグループ展とも違ったものでありました。そしてそして、どんなにこちら側で盛り上がっていたとしても、見に来てくれる人の存在なくしては、展覧会は成り立ちません。次の道が開かれてゆくのは、興味を持って見てくれる人の存在があるからです。どこかの展示やお買い物のついでにひょっこり立ち寄ってくれた方々。いつも見に来てくれる友達、わざわざ寄ってくれた友達、今回会えなかったけど興味を持って足を運んでくださった方々。そしてあらたな出会い。それもすごーくすごーく嬉しかった!見に来てくれ人に、楽しんでもらえることが、一番の喜びなのです。
とにかく今はもう、いろんなことへの感謝と、次に踏み出すべき一歩のことで、胸も頭もいっぱいなのでした。
みなさ〜ん、ありがとうございました〜!次へGO!

蔵書票あれこれ

蔵書票展「エクスリブリス・エクスプレス」もいよいよ明日まで。蔵書票は本来、本に持ち主のしるしとして、貼るものなので、タイトルはついていないのですが、あえてタイトルをつけるとしたら?と、ここでわたしなりの読書感と、どんな感じで制作したのかを、会場にキャプションはないので、ここでご紹介。
☆読書している時は、背中に翼が生えてくる。「小さい翼」 ☆つかみどころの無い浮遊感をもって読了しても、後で芽を出す予感が残る「たんぽぽ」 ☆ふちどられた世界で戯れる蝶の劇場「二匹の蝶」 ☆読まれたものは自らに吸収されてゆく「髪に香りに」 ☆カポーティの短編「ミリアム」をモチーフに主人公の部屋をイメージして「冬のソファ」 ☆言の葉がくるまった、ひとつのまとまり、詩集。「言の葉」 ☆ひとりの夜は読書の友「夜はともだち」

と、こんな感じなのでした。
小さな作品たちが、みなさんを、お待ちしています。今日は7時まで。明日の最終日は4時までです。詳しい情報、嬉しい情報はコチラ。
当番じゃないけれど、今日、明日は午後から会場にいる予定。

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