個展のお知らせ 2010

平凡であたり前のような暮らしでありながらも、日々、幻想は生まれてしまう。
そんな毎日から、これといって大きな理由もなく、生まれてきてしまった、
小さな作品たちを、展示します。
それを何かのテーマで括るとしたならば、「平凡ファンタジィ」
なんだか、そのまんまですが、そのまんまの作品を、
そのまんま、並べてみようと思います。
新たに挑んだ銅版画の小品20点くらいと、
今まで通りのやり方で描いたテンペラ作品を数点。

8月16日(月)〜 8月22日(日)
11:00〜19:00(最終日は16:00まで)
月光荘 画室1(銀座・月光荘画材店 地下1F)
東京都中央区銀座8−7−2永寿ビル地下1階 地図はこちら
TEL  03-3572-5605

月光荘は銀座にある老舗の画材屋さん。
わたしは、こちらのスケッチブックと8Bえんぴつを愛用しています。
画室はその画材屋さんの脇の、階段を降りた地下にあって、
ポストカードのコーナーや、小さなカフェコーナーの奥にある小部屋です。

期間中は、毎日在廊します。ぜひ遊びに来て下さ〜い!

アート週間

New!リンクに☆銅版画「唐津のり子の作品」を追加しました!もうすぐロンドンへ行ってしまう工房の先輩、唐津のり子さん。
穏やかな色彩と、優しい瞳の女性たちが、銅版画で描かれています。  

7月6日
写真展
『ドクター・カランカズ・プリント・ストラヴァガンザー・イン・ジャパン』かわいい建物は立川にある、ギャラリーセプチマ。イトウジュンさんが参加している写真展へ。ジュンさんはムサ美の先輩で、グループ展に誘ってくれたりと、いつもお世話になっているんだけど、ブログの写真がきれいなので、写真展とかやればいいのになあと,前から思ってたのでした。出品されていたのは、草を下から撮った緑と空の写真とか。きれい。わたしは何やら、小っちゃくなってみたいと思ったりすることがあるので、こういうバグズライフな感じの目線は楽しい。世界から集まった写真が、名前もタイトルも額もなく、ラフにペタペタ展示してある感じが面白かった。写真て、本来そういうものかもしれない。どこで何を撮ったのかわからないものや、古ーくてシブイ写真とかいろいろあって、ひとつひとつに物語があるんだろうなと、思ったのでありました。それを撮った人たちが、写真で出会っているような展覧会でした。

7月7日 
お友達の新築宅へ
千葉にお家を建てて、引っ越した娘の中学校時代のママ友の新築宅へお呼ばれ。ピカピカの注文住宅は、どこもかしこも、素敵だった。すぐ裏にはこんな森が!この森を見るための、姿見ほどの長い窓とか、座って靴下が履けるように段差の付いた畳とか、細かいところがこだわりぬいてあって、こういうのをひとつひとつやっていくのは、注文する方もさぞかしエネルギーがいることだろうなあ、と感心。大きなテーブルでママ友5人とパスタとビシソワーズとマリネのランチを御馳走になりながら、お喋りは尽きない。子供が卒業してもこうやってお付き合いできるのは、嬉しいことだなぁ。ずーっとカリカリ制作してたので、ちょっと気分転換させてもらいました〜!

7月10日
アンドーヒロミさんの個展、そしてハーフパイント土曜日は工房の先輩アンドーヒロミさんの個展、銀座OギャラリーUP・Sへ。力強くてユーモラスな形と、シンプルな配置がいつも、いいなあと思う。工房で時々見る、作業中の版もそのままぶブリキのオモチャみたいになりそうで、とても魅力的なのでした。いろいろ話していたら、アンドーさんもムサ美の先輩で同じ学部の、同じ科だったことが判明!なつかしい先生の名前も出てきてびっくり。学校の先輩でもあったのだ。それにしても版画は奥が深いなー。いろんなやり方があって、勉強することがまだまだ沢山ある。こういう良い展示を見ると、自分の来月の個展のことが、ずーんと心配になってきて、どうしようもなく、不安に襲われてしまうのでありました。

会場で会った工房の先輩Mさん(もう先輩ばっかりです)とイングリッシュパブスタイルのお店で、昼間っからペールエールと枝豆。飲みやすくて美味しかった!ハーフパイントだから昼間でもいいの。ここのお店は要チェックだな。(ブルドック)いい所教えてもらいました!「あー来月どうしよう、こんなんで個展なんてやっちゃっていいのだろうか」などなど、不安な胸の内を、聞いてもらうなどして、ビールはおしまい。ちょうどええ感じ。

高橋コレクションちょこっとペールエールのあとは、日比谷の高橋コレクションへ。山口晃の実物が見たくて、Mさんにくっついて行った。何かと話題の会田誠はわたしにはちょっと、ごめんなさい。やっぱり山口晃が良かった。実物見れてよかった。アイデアもデザインもカッコいい!油彩なのに日本画のようだ。中身はメカな植物とか、馬バイクとか、近寄って細かいところをひとつひとつ見たくなる。見るところがいっぱいあって、目が満足するという感じ。少し痛いところもありつつ、そういう世界なのに、不思議と穏やかな空気が流れているのだった。やっぱり画集欲しい!今度ぜったい買おう。

こんな感じで先週は、おでかけ充実アート週間でありました。
で次は?自分もやんなきゃ。きゃーコワイ!どーするよ、自分。。。

↓ここに広告出るようになっちゃったの、やだな。

近くの浜へ行ったりなどして

ここのところ、次から次へといろんな思いが駆け巡ってきてしまい、
どうも収拾がつかなくなってきた。何なんだろう?この語り尽せない想いは。
どれもこれもが、あまりにも大事で、何ひとつ、取りこぼしたくないと
思っている自分がいる。そういうのは欲張りというもので、
もう少し落ち着いて物事を見据えていなければならないのに、どうもおかしい。
ノートは殴り書きばかり。文脈はバラバラで、迷走している。
今自分で見返しても感情がほとばしっているようで、
なんだか自分じゃないみたい。何かが変わろうとしているのだろうか?
何か目標があったとして、それをクリアしていくとして、
そこには予測不能な出来事が山のようにあって、
その全部を自分でコントロールすることなどできない。
自分でコントロールできるとしたら、今、起きていることに対する
感情と情報の処理だけなのだ。
未来とか過去とか、いろいろあるけど、もう現在しかない!というような。。。
今現在を、この状況にはどういう意味があるのかを、
ひたすら探るしかないのだ。意味はどこかにあるものじゃなくて、ここにあるもの。
あらかじめ設定するものではなく、すでに掴んでいるもの。
あー、うまく言えないな。でも意味があるとしたら、
それはすべて「愛」のようなものだと思ってしまったのだ。
どう考えてみても、この溢れ出る感情の行き着くところは、それなのだった。
「愛」だなんて、こんなことを言うのは、きれいごとのようだけれども、
そう思ったんだからしかたない。
思索と制作だけでは、どうにも足りないものがある。
流れ去る、声の聞こえないコミニュケーションにも、もどかしさを感じる。
何かしら、五感全部で体験することができないと、
わたしの出力は滞ってしまうのだった。
遠くへ旅するわけにもいかないから、近所の臨海公園の人工の浜へ行って、
缶ビール飲んで、他愛もない話をしながら、
五感で、音や、声や、光や、風を浴びてきた。
小さな世界も、大きな世界も、愛すべきもので溢れているな。
わたしは、このことを、どうすればいいのだ。
なにか描くしかないんでしょうね。もう。

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