蛭沢敬さんの個展

代々木でやっている蛭沢敬さんの個展を見てきた。蛭沢さんの作品は以前気に入って買って、家にも何点かあり、勝手にタイトルを付けて眺めています。(蛭沢さんの作品はたいてい無題なので)今回の展示では、ビニールをくしゃくしゃにして裏からアクリルを引いて描く新たな試みもあったりして、作品を見ていると私の父よりも年上とは思えない、バイタリティに驚かされます。2週間という長丁場の終盤に伺ったので、お疲れがでたとのことでお会いできなかったけど、画家は長寿が多いから、まだまだ頑張って下さいねー!

作品の役割

先日、私の作品を買ってくれた人が、今まで居心地の悪かった場所にその絵を飾ったら場所の空気が変わって居心地が良くなったんだそう・・・というような話を聞いた。それと似たような話を以前、別の人からもされた事があり、その時も自分の手を離れた作品が、何かしらの役割を担っているなんて、思いがけないことだなぁと感じたのだった。制作をする時はひとつひとつ思い入れがあり、その時その時の精一杯であって、完成させた時にいったんそれに区切りはついても作品自体、完結には至っていないのだろう。済んでしまったモノではなく、作品はその後、生き始めて、観る人に育てられて完成されていくものなんだなぁと思う。やはり観る人のチカラが作品をそのような存在にさせてくれているのだ。少しでも誰かに喜ばれているならば、描いててよかったと思えて、私も嬉しい。

銅版画 試し刷り

「阪本トクロウ展」をみてから、山手線で目黒の版画教室へ。先週、教室でやり残した作業を家でやって、今週は銅板の腐蝕と試し刷りを習う。インクで手が真っ黒になっちゃったけど夢中で作業する。行程がいろいろあって、絵を直接描くのとはぜんぜん違うからとても新鮮な気分。たのしいぞぉ!どんなふうになるのか刷ってみるまでわからない感じもワクワクするし。プレス機をとおった紙を先生が教えてくれながらそーっとめくって、初めての試し刷りが姿を現した時は、ご対面!っていうかんじになり、ちょっと感激。はまっちゃうかもねって言われて、ホントその通り!はまっちゃうかも・・・

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