野鳥の宝庫

工房へ行かなくなって、家で制作するようになったので、黙々とひきこもり制作のような日々。運動不足もあるけれど、ひどい肩こり。きのうは朝からぽかぽか陽気で、よく晴れていたので、春休みの娘を連れ出して、近くの臨海公園を散歩した。桜にはまだ少し早いけれど、菜の花がいっぱい咲いていて、あまい香りがする。子供たちがたくさんいて、芝生でバトミントンやらフリスビーやら凧上げなんかやっているのを、新発売の微炭酸のオレンジジュースを飲みながら眺めていた。浜のほうに行ってみると、海は引き潮。天気がいいので遠くまで見渡せる。三脚をつけた望遠鏡をセットしている方のところを通りかかると「ちょっと見てごらん」と言われたので娘と交互に覗かせてもらった。遠くの海鳥が触れそうなほど近くに見える。ここは関東いちの野鳥の宝庫なんだそうで、解説つきでいろいろ見せてくれた。絶滅危惧種の「ミヤコドリ」がここでは見る事ができて28羽いるとおっしゃる。初めて見ました「ミヤコドリ」。そいうえば、スゴい望遠レンズをつけたカメラを持っている人がちらほら。こういう天気のいい引き潮の時に、鳥を撮影しにくるようだ。遠くからではなんかいるなーぐらいしかわからないけど、レンズを通すと、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、スズガモ、サギ、などいろいろ。関東でこんなに野鳥が見られるところは他にないというのを、近所に長く住んでいるのに全然知らなかった。いろいろ教えてくれたこの方は日本野鳥の会の東京支部の幹事さんで、野鳥を守るためにいろいろ活動されているんだそう。水族園から逃げ出したペンギンがこの海を泳いでいた写真や、カモの大群がここにやってきた写真なんかも見せてもらった。森林部分があるので山の鳥もたくさんいて、高尾山に負けないくらい多いんだって。東京にオリンピックが招致されたらここも、競技場になってしまうかもしれないという。完成予想図には森林部分が削られていた。やだなーそんなの。公園を作る時の観覧車の向きや、営業時間も野鳥に配慮されていて、うちの窓から時々カモメが飛んでいるのが見えるのも、そういう活動している方の尽力があるからかもしれないなぁと思った。頂いた野鳥の会の会報には地道な活動のデータが載っています。思いがけず、地元のいいところを知ることができて楽しかった。その後、やっぱり素通りできない水族園にも行って、マグロの回遊を眺めたり、タコにあいさつしたりして帰ってきた。
あたたかい風に吹かれて、心地よく疲れた、春の一日でありました。
ひどい肩こりも少しは、よくなった。。かもしれない。

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