春近し

1.2.3月とグループ展が続きましたが、柊展が終わって一段落。こちらは会場が広いので年々サイズが小さくなってゆくわたしの作品は、毎年同じこの右側の壁で、いっそう豆粒みたいでした。例年通り来場者が多く、たくさんのお客様に観て頂けてよかったです。嬉しいこともありました。ありがとうございました。柊展はまた来年!身の回りとか方向性についてとか、ちょっと悩むことがあったりもしますが、やっばり自分にあったやり方でしかできないもんだなぁと思う今日この頃。ありがたいお話には感謝しつつ、相変わらずのマイペースです。理想に焦るより、確実な目の前のことのひとつひとつに気持ちを込めて、丁寧にやっていきたいと思います。
次は5月のグループ展「幸福の王子」です。
その後は6月にふたつのグループ展に参加予定。秋は11月に、ぼちぼち予定がありそうです。その他やりたいことも一歩一歩。。。ゆっくりだけど。

もうすぐ春ですね。

里親募集中

被災地で飼い主と離れざるをえなくなった猫を含め、犬猫さんたちの里親を探しています。現在、数匹処分の危機にあり、参加している親戚から応援要請が来ました。犬猫さんと暮らせる住宅事情の方がいらしたらよろしくお願いします。また、里親は随時募集しています。

山猫庵動物保護センター 
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一般社団法人東京動物環境支援協会 山猫庵 twitter
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トンボが生まれた日のこと

朝、部屋の窓辺で開いた蓮の花のそばにトンボがひらひら。花から生まれたのか?不思議に思ってよく見たら、茎の根元にヤゴのぬけがらを発見。変身したてのトンボは、薄い小さな羽をキラキラさせて、東の窓から夏空に向かって飛んで行きました。これをfacebookに投稿したら、友達が「蓮の花の咲くところからトンボの姿を借りて会いにきたのかな…?」とコメントをくれて、わたしは、はっとした。ああ、そうかもしれない!そうだとしたら嬉しいな。。なんだか足のあたりが、ジワーんとして温かいものがこみ上げてきた。そういえばお墓参りへ行ったりすると、必ずと言っていいほど、蝶が来たり、鳥が鳴いたりする。そういう時も、確かにそんな気がするのを思い出した。あんなに小さくて、きれいなトンボは見たことがない。新しい羽は透き通っていて、あまりにも繊細で、体はうすい緑色をしていた。

それは瓜南直子さんの、追悼展を観に行く日だった。
不思議な気分のまま、銀座で友人とランチをして、ギャラリーに行くと、瓜南さんの世界が広がっていた。また会えたと思った。葬儀の時、何も言葉をかけられなかったことが、ずっと心残りだったパートナーの伴清一郎さんと、今度はちゃんとお話をすることができて、ありがたかった。そして思わぬ出会いと再会もあった。生き生きとした瓜南さんの作品に囲まれて、献杯をした。

そこには、月を背にしたトンボの絵があった。

そして、幾つかの絵の中には、ピンク色をした蓮の花が咲いていた。

その日の夜のはじめには
薄青く暮れてゆく東の空に
見事なまでの満月が、ぽっかりと浮かんでいた。

絵師・瓜南直子のあしあと ’00 / ’09 ーちいさな追悼展ー

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