とりとめのないスケッチ

版画をやるようになってから、スケッチばっかり描いているのでスケッチブックの減りが早い。やっぱり月光荘のウス点ブックが描きやすいんだけど、もうなくなってしまい、8B鉛筆もどんどん小さくなるので、銀座に出かけついでに月光荘画材店へ。レジのそばに「四月と十月」の最新号が出ていたのでそれも買った。去年は「でんえん」で一冊買った。最新号は20号記念ということで巻頭はカラーになっていた。前にも書いたけど、作っているのは画家の牧野伊三夫さんで(夫の知り合い)絵とそれを描いた作家の言葉が並んでいる本なのだけれど、わたしはこの本の空気感がとても好きだ。美術雑誌にはない静かさと落ち着き。描く人がどんなことを考えているのかその一端を覗くことができるし、そうそう、わかるぅー、みたいになってなんかうれしいのだ。こういうの読んだり工房で作業したり、他の人の個性に刺激を受けると、自分はどうよ?ってなる。何度も何度もとりとめのないスケッチをしていてスタイルやら技法やらが気になり始め、気分があちこち散らかってしまって、自分自身の表現ってなんだろう?って思っている今日このごろ。なんだろう?どこに向かいたいんだろう?向かうところなんかなくてもいいんじゃないか、とかいろいろ。。。今はただ、とりとめのないスケッチの行く先だけをつかめればいいのかもしれないんだけど。。。

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