四月と十月

「でんえん」での搬入が終わった日、お店にある雑誌を見ていたら、味わい深い表紙の本を見付けた。「画家のノート・四月と十月」という白黒の本。「見本」と表紙に書いてある。ここで売っているみたい。画家のエッセイと作品の写真が見開きに載っている同人誌で、静かだけれど、なんかいいなーと、とても共感する空気が漂ってくる。気になって巻末を見たら、発行しているのは牧野伊三夫さんだった。牧野さんはうちのダンナさんと、お互い、若いグラフィックデザイナーだった頃のお知り合いだ。私も個展にお邪魔したことがあったり、雑誌や何かでその後の活躍を時折、目にしていた。気がつけば壁にかけてあるコーヒーチケットも牧野さんの作品だった。ママさんに聞いたら、昔はよくお店に来ていたんだそう。おもしろい偶然だなあ。。。牧野さんによれば、この同人誌の目的は、画家であるお互いの創作活動を励ましあうもの・・・ということで、なるほど、この静かであたたかい空気感は、その目的にあるのだなあと納得。批評のようなものは書かれていないのだ。もう18号も出しているんですね。欲しくなって最新号を一部購入。読んでいるうちに、私もなんだか励まされたような気持ちになったのでした。

画家のノート・四月と十月

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