エクウス(馬)

雨の水曜日、友人と自由劇場へ。劇団四季のストレートプレイ「エクウス(馬)」を観る。シンプルな舞台装置。回想シーンも、診察室も、少年の家も映画館も、馬舎も、全部同じ囲いと長椅子を使って、同じ場所で演じられている。小道具はほとんどなし。こちらの想像力を、ちゃんとかきたてられるようにできてるんだなぁと、引き込まれる。本当に馬のような動きをする役者、巧みな照明。この照明が、まるで衣装のようになる場面はスゴいです。丁寧に語られるセリフにも、考えさせられるものがあった。正常って何だろう?本当はものすごい不自然を強いられた人間が、世間からみたら、普通とか、まともとかいう人なんじゃないか?とか思えてくる。ああやって生で演じられると、観客は両者の心情を汲みとることができるものだなぁ。少年の心は純粋で、人間の野生を美しく見せてくれたのでした。よい体験ができました。
寄り道は地元に帰ってから。前を通るたびに気になっていた串焼き屋さんで、久々の友人とちょっと一杯飲んで、感想やら近況やらをお喋りして帰ってきました。雨の止まない水曜日、良い夜を過ごすことができたのでした。

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