オーライタローさんの個展

ちょっと行き詰まっていた作業が、なんとかなりそうだったのでようやく工房へ。今日は真冬の寒さだった。なんとなくぼんやりしたまま、試し刷りをちょっとやって、少し早めに切り上げて、銀座へ向かう。オーライさんの個展が開かれているギャラリーツープラスへ。今日が最終日だったので、ご本人にもお会いできた。油彩で描かれた建物は、いつもそうだけど、風情があって、ひとつひとつ存在感があるなあ。ドライポイントの作品もマットな風合いでいいなあ。古い建物は絵になるけど、絵になった古い建物たちは、息を吹き返したように見えるのです。外は寒いのに、作品はみんなあたたかい。「カンダ歩行者」という小冊子をひとつ買う。ギャラリーのオーナーが「隠れたベストセラーですよ」って。神田界隈の建物と、エッセイが載っていて楽しい。
去年の今頃、わたしに版画を勧めてくださったのは、オーライさんなのです。そのおかげで、わたしは今ではすっかり、版画が面白くてしょうがなくなり、自分の中の世界が広がったような気がします。ほんとうに感謝です。

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