バルセロナ旅行記2

4月2日
朝、向かいにあるカフェで朝食。このHOSTALには、指定のカフェでの朝食券がついているので、それを店の人に渡すだけ。これ、すごーく助かりました!カフェのおばちゃんは声が大きく、時々歌など歌ったりして朝から元気。風邪気味のまま来てしまったけど、なんかこっちまで元気になりそう。天気が良いので散歩してみることに。
カサ・ミラからグラシア通りへ出る。ここは前回、何度も通った道だ。ブランドショップが立ち並ぶ、銀座通りみたいな感じかな。ひたすら歩き、カタルーニャ広場を横切り、ゴシック地区まで来る。荘厳なカテドラルは工事中だった。観光客でいっぱい。ここは11年ぶりだ。懐かしい思い出が蘇る。モンカダ通りまで出て、ピカソ美術館に入る。朝から結構並んでいて、日本人の団体さんも来ていて、館内はかなり賑やかだった。日本ではあまり見ることのできないピカソの作品をたっぷり観た。ああ、この人はやっぱり、考えずにただ本能で描いているようだ。迷いは感じられない。青の時代にさえ、苦悩よりも情熱が感じられた。ちょうどお昼になったので、向かいのEL XANPANYET でちょっとひといき。タパスを3種類、コレとコレと指差し注文。ここはガイドブックに載っている有名店だ。上の写真のカウンターのおじちゃんも何かで見たことあるお顔。お料理もシャンパンも美味しかった。趣のある路地を抜けて、ランブラス通りへ出る途中に渋い切手とコインの店を発見!切手集めをしている娘にお土産を買う。安くてびっくり。ランブラス通りの花屋さんはお花でいっぱいだった。春に来たことはなかったので、こんなに花がいっぱいなのは初めて。家族と電話しながら歩く。なんだか遠くへ来た気がしない。市場を通って駅まで。メトロに乗って、カタルーニャ美術館へ。ここはすごいスケールで、展示の量もすごく多くて見ごたえがある。キリスト教徒じゃないから宗教的展示物を知識で理解できるわけではないが、人間の精神の歴史、というか魂の土台のようなものを感じた。神様がいっぱい。なぜだか、もう何にもコワくないと思った。外のカフェで休憩しながら、日本からテレビ電話。バルセロナの街がぐるっと見渡せるこの高台から、家族とテレビ電話できるなんて、おもしろーい!みんなにもこの高台の風景をリアルタイムで送ることができた。ちょっと前からしたら信じられないけど、うれしい技術の進歩です。4時近くなったので、メトロに乗って宿に戻り、ちょっと一息ついてから作品を持って、6時には着くように画廊へ向かう。画廊では展示作業の真っ最中で、アシスタントはマリアさんという人に代わっていた。マリアと展示の仕方などを相談してたら、ディレクターのルーカスがオフィスから出てきてシャンパンを開け、そこにいたみんなで乾杯。
写真は私と同じスペースで展示するマドリッドから来た彫刻家のアナさんと、搬入を手伝いに来たアントニオさん。いつのまにか作業はおしまいになっていて、今日はもう8時過ぎてしまったから、また明日の朝、11時に来て、確認してくださいと言われて帰る。今日は歩き疲れた・・・スーパーでこんなものを買い込んで部屋でゆっくりする。シャンパンの効果もあってか、なんだか今日は全てがとてもいい感じに終わった。明日はルーカスとアナとマリアと一緒にカテドラルの隣の美術館を見に行くことになった。心して、物事の流れに身を任せてみようと思う。

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