ゆっくりだけど

工房に通うようになって、もうすぐ半年になる。すっかり銅版画のおもしろさにはまってしまい、いろいろ実験しております。だめだな、しっぱいだ〜!!という版は、裏を使ってもう一度やりなおし。単色で表現するのは、わたしにとっては新鮮なんだけど、色によって雰囲気がガラッと変わってしまうので、どの色を使ったらいいのか、いつも迷ってしまう。なかなかうまくいかずに「うーん、むずかしい〜」などどつぶやいていたら、いつだったか先生に「むずかしくないわよ、楽しめばいいのよ」と言われ、「あ、そうか!」と気がついた。少し日にちが経つとそういうことを忘れがちになる。あんまり悩まないで作ったものの方が、よくできるものだしな〜。
写真の作品は「メルさん」。色の違いで、思い出と現在くらい、違ってしまう。
今までに作った版画作品をファイリングしてみたら、意外と数が少なかった。ま、でも、ゆっくりだけど、少しずつ作品ができてきたので、楽しむココロを忘れずにやっていこーっと。

絵の名前


絵を描いているときは、無心というか空っぽになってしまうので、
言語モードはストップしてしまう。
だけど描いている最中に時々ふっと、タイトルらしき言葉が
浮かんでくることがある。まるでスキをみるようにしてそれはやってくる。
すぐメモしないと忘れちゃうので、ノートはいつもぐちゃぐちゃ。
そんな風に、描いてる時から、何を描いているのかわかっている時もあれば、
何も浮かんでこないまま描き終わることもある。
そういう時は絵ができても、なかなかしっくりくる名前が出てこない。
じーっと眺めながら名前を探す。
それでもダメな時はアウトプットは終わりにして、
ひとまずそこで放っておくことにする。
それから音楽を聴いたり、本を読んだり、何か見たりと、今度は
インプットモードに変えていくうちに、ポッと接点が見つかったりする。
名前がつくと作品に、なんというか人格みたいなものが現れるような気がする。
「無題」でもいいんだろうけど、やっぱり名前をつけたいと思うのでした。

材料を仕入れに

画材屋さんがセール中ということで、版画用インクと必要な道具を買いに神保町へ。国産のインクにはずらーっと2割引の赤札が。うー、迷っちゃう。工房の方とばったりお会いした。やはりみなさんこの時期に買い物されているよう。迷った末にインク3色とニードル、その他を買う。その後、先日教えてもらった「雁皮刷り」のための雁皮紙を見に、千石にある和紙の専門店へ。高級感漂う静かな佇まいのお店で、沢山の種類の和紙と染め紙がずらーり!染め紙の和紙は抽象画の作品のようだ。うー、こんなにいっぱいあるのか。。。これではお手上げだ。お店の人に聞いて、いろいろ見せてもらい、雁皮紙を3種類選ぶ。
次の作品のヴィジョンや、やりたいことが、はっきりしていないと、「選ぶ」という作業は、なかなか大変だ。そして今日は暑かった。ふぅ。。。
新たな材料を前にして、ぼんやりしたアイデアがビシッとなりますように。。。

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