父の日

今年の父の日は、ちょうど父の命日と重なった。甥っ子たちとも久しぶりに会ってお墓参り。昨年7回忌も終えた。生きていたら今年80才だ。晴れ男だったからか、雨予報の日でもお墓参りの時間に雨に当たったことはない。今年もやっぱりそうだった。いつものようにアゲハ蝶がひらひら飛んでいた。

家では何日か遅れの父の日に、子供たちから夫に、アイスケーキのプレゼント。こうして一緒に過ごせる時間が、何よりも大事で、たまらなく愛おしいと、思うようになった。以前にも増して、大事なものは何か気付かされる。当たり前と思っていてはいけない。歳のせいでしょうか。

お義父さんには、小さい版画とささやかな便りを送らせてもらった。留守電に入っていたお礼のメッセージが少し照れ臭そうだったけど。

涼しい朝。夢を見た。雨上がりで、少し濡れている草の緑が柔らかい丘のような所に、ピンクの花がポツポツ咲いていた。霞がかかっていて、夢のような風景の夢だ。ピンクの花はカーネーションに似ていたけど、花の名前は知らなくてもいいやと思った。わたしはその花をひとつ摘んで、花びらの雫を払って父のシャツの胸ポケットにさした。これも思い出になるのか…なんてチラッと思う。そこで目が覚めた。

…6月は蒼くけむって、何もかもにじませてゆく…。っていうユーミンの歌あったっけ。湿度と記憶と出来事が混ざりあって、本当にそんな感じだ。そんな6月もそろそろと過ぎてゆきます。

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