10/27考えなくても、手は上手に歯を磨き
知らぬ間にちょうど良い向きで、コーヒーカップを持ち上げている。
じっとしていても心臓は動き
意識していないのに、呼吸は出入りして
目は乾かないように、瞬きを繰り返し、レンズを開け閉めする。
そんなことは全部、わたしの手柄であるはずはなく
いつも、何かに生かされているんだなと思う。
がらんと空っぽになると、そんなことがよくわかる。
10/26並外れた自由が、自在感が、太陽のように昇ってきた。
全部はとても言葉にできないが、
言葉にできないということを
許してもらった感じもした。
10/19器用に上下する、この皮膚の切り込みの間から、
まあるい小さなレンズを通して、見ている この世界。
これは、ほんの一部分なのだね。
取り扱い可能な大きさのもの。わたしのスケール。
ひとり相撲は、パフォーマンス。
10/15裸で泳げる場所を、探している夢を見た。
10/11美しい音楽、美しい湿気、美しい空気。
真夜中過ぎの空気。とてもディープ。
何かが、飽和しているよう。
迫力の弦のリズム。
おしゃべりみたいなピアノ。
こじんまりしたのどかなメロディ。
土くさい抑揚の流れ。ノスタルジー。
死に向かうこのステージで、
私は自分に、なにをしてやれるのだろう。
消え去る日のために、なにを置いてゆけるのだろう。
なにを持ってゆくんだろう。
柔らかい天井、波打つ天井。
モノが形を保っている、ぎりぎりのバランス。
10/9なんとも気持ちいい雨。
10/8こんな毎日。また過ぎ去った。
ほらまた、過ぎ去った。次々と休まず
過ぎてゆく時。波のように。
思いを運ぼう、このまま運ぼう
絵という箱に入れて。
乗りかかった船を漕ぐ。手と足で。
10/7東向きに座る。ずっと描けなかった。
ずっと受けてばかりで、返せていない。
やっと地塗りまで、最小サイズで。
素晴らしい月なのに、鈍い私をじれったく思う。
CD屋には、CDがあふれ返り
本屋には、本があふれ返っている。
どれも、もっともらしく見えてはいるけど。
私は画集を開かない。見たいんじゃなくて、
描きたいだけなんだ。
狭き門でも、広き門でもない、ちょうど良き門。
そんなのもありそうだ。
自分のために、自分で作る門ならば。
10/1誰かいないのかと、誰もが叫んでいるみたいだな。
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