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*個展雑感*
3回目ということもあり、精神的に今までよりも
余裕のある出だし。
お客さんは前より少なめだったけど、前より充実した感じがあった。
いろいろと感想をもらって
自分では気が付かなかったことを発見したりもした。
オーストラリアから来たという男女が2日続けてやってきて
とても熱心に観てくれて結局、3点も買っていった。
部屋に置いてくれるのだそうで、
何だか信じられない気持ち。自分の作ったものが
海を渡ってゆくなんて、と しみじみする。
私にとっては全く新しい体験をした。
その後も、何点か手元を離れてゆくものがあり
そのたびに、何とも言えない 不思議な感覚がやってくる。
観てもらうだけで充分なはずなのに
共感してもらったりすると、妙に嬉しく、そしてありがたい。
作品を手放すことについて
初めのうちは、かなり違和感があった。
だけど
「生み出しても、それを所有するな」という
老子の言葉を思い出し、
生み出したものを、自分の所に全て抱え持っているより
いつも誰かが何処かで、見ていてくれるほうが、
作品も幸せだろうと思うようになった。
最終日に
「続けていると、思いがけないところで
何かが 開けてくるかもしれないから、
自分をあきらめないで、頑張ってくださいね」と言われた。
それを聞いて
遠い所にある扉が、ほんの数ミリあいて、
そこからぼんやりと
光が射しているような気がした。
そこに何があるのかを、見てみたいと思った。
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